《このページは、あくまでも当社が、当社の電動乗物について今まで受けた質問を、当社なりにお客様に理解していただこうとお答えした内容を、掲載してみました。表現方法に不適切な点、またお気づきの点がございましたら、遠慮なくご連絡ください。》 ※2024年5月15日現在
◎電気3輪車について
1.「電気3輪車」とは?
電気3輪車とは、エンジンの代わりに電動モーターを搭載、ガソリンの代わりに充電式の電池を搭載し走行する3輪車です。エンジンが無いため、エンジンオイルも必要ありませんし、キャブレターもありません。化石燃料を燃焼させない、排気ガスを排出しない、騒音を出さない3輪車です。 セルモーターやキックペダルもありませんから、キースイッチで電源を入れ、アクセルを回して走り出すだけです。
日本国内では公道を走行する為に出力、形状により2種類の登録方法があります。
○側車付軽二輪(トライク)登録 当社対象機種:海神、伊達な奴、トラックタイプの武蔵等 電気トライクとも言います。このトライクは道路運送車両法では、全長2.5m以下、幅1.3m以下。高さ2m以下、運転者室を設けない、またがり式運転席、バーハンドル方式と定められています。ガソリンでは51cc~250cc以下(電気モーターでは10KW以下)の車両は車検がなく、ヘルメット、シートベルトの着用義務はありません。普通免許が必要となります。登録は主に各地域の陸運局で申請します。車検、車庫証明は要りません。
○ミニカー登録 当社対象機種:佐吉、 ガソリンでは50cc以下、電気モーターでは定格出力0.6KW以下,輪距(トレッド)が0.5m以上です。全長、2.5m以下。全幅1.3m以下,全高2m以下と定められています。乗員は1名、車室を作ることも可能ですが、高速道路は入れません。主に各市町村役場での登録となります。普通免許が必要となります。車検、車庫証明は要りません。
2.駆動方式「デフ方式」と「ダイレクト方式」があります。
デフ方式は普通の車のように後輪2輪をデファレンシャルギアを利用して駆動します。モーターは1個です。当社の製品は殆どがこのタイプです。
海神に搭載している電動モーターは、「ホイルインモーター」「インホイルモーター」「ダイレクトドライブモーター」等々、様々な呼び名がありますが、基本的にはタイヤのホイールの中心にモーターが組込まれているモーターです。タイヤがモーターになっていますから直接エネルギーを路面に伝える事ができるためエネルギーロスが少なく、また動力を伝達するためのチェーンやドライブシャフトが無いため軽量化が出来、故障原因となる箇所が少なくなります。
3.高速道路は走れますか?
側車付軽二輪(トライク)登録車は法的には高速道路も走れますが、現行車両の速度、航続距離を考慮すると不可です。ミニカー登録車は区分が原動機付自転車ですので高速道路走行は不可です。
但し、自動車専用道路はトライク、ミニカーは走行できます。原付バイクは不可です。
4.側車付軽二輪(トライク)ナンバー登録はどうするのですか?
当社の販売店が責任を持って登録いたします。お客様は申請書への記入と印鑑と住民票をご用意ください。ご自分で申請をする場合は、側車付き軽2輪バイクの申請書に記入、押印し、ナンバー代、重量税、自賠責保険を掛け、当社が発行する販売譲渡書、登録資料(輸入打刻証明書、通関証明者)と住民票を窓口に提出してください。又お困りの折は弊社にてサポートいたします。
5.運転免許は必要ですか?
必要です。普通自動車免許(オートマ免許でも可)が必要です。
6.ヘルメットは必要ですか?
法的には不要ですが、安全のためヘルメットの着用を推奨します。
7.シートベルト
法的には不要ですが、当社では安全のため安全ベルトを3人乗り等の後部座席に装備しております。お子様を乗せるときは、飛び出し防止のため安全ベルト着用を推奨します。またミニカー佐吉には、ご希望でシートベルトを着けることができます。
8.保険はどうなるのですか?
側車付軽二輪(トライク)は、250ccバイクと同じ保険が適用になります。自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)と任意保険があります。自賠責保険は加入が義務付けられております。ミニカーの任意保険は、お持ちの自動車の任意保険のファミリーバイク特約が適用されます。
9.税金はどうなりますか?
側車付軽二輪(トライク)は年間3,600円、ミニカーは3,700円です。
10.何か補助金はあるのですか?
東京都では電動車両などのクリーンエネルギー車への補助金給付を行っておりますが、今のところ当社の車両は輸入品であり、型式認定を受けていないことから、補助金は給付されません。
◎バッテリー、充電について
1 .バッテリーは何を使っているのですか?
鉛電池のシールタイプを使用しています。価格を抑えるために鉛電池とし、充放電に強い密閉型のメンテナンスフリーの電池です。通常、車用と使用している物の、もっと充放電に優れた物です。 また走行距離を伸ばすためにリチウムイオン電池使用をお勧めします。最近では価格もだいぶ下がり、当社でも業務用にはリチウム電地を使い始めました。ただ中国製のリチウム電池です。(国産は非常にまだ高く、供給をしてくれません)
鉛電地とリチウム電池を比較しました。
60V20A 佐吉のバッテリー | 鉛電池 | リチウム電地 |
価格 | 50,000円(税抜き) | 120,000円 |
充放電回数 | 300~500回 | 1000~1500回 |
重量 | 35kg | 10kg |
上記の表より、鉛電池が2~3年で交換ですがリチウム電池では5~9年で交換となります。
つまり鉛電池はリチウムバッテリーの交換数の3倍掛かります。50,000×3=150,000円となり、リチウム電地の120,000円より高くなります。また重量も25kg軽くなり性能が上がります。
2 .バッテリーの電圧と容量は?
電動バイクまめ吉は48V13~25A、電気3輪車用の電池は60V-20Ah~50Ahを使用しています。
3 .充電時間はどのくらいですか?
バッテリー容量20Ahの場合0V~満充電まで、約8時間です。継ぎ足し充電が得意な鉛電池を使用していますから、途中から充電すれば、もっと早く充電は終わります。
4 .1回の満充電で何キロ走行できますか?
佐吉の60V20Aバッテリーですと速度40kmでの定地走行は50kmです。市街地での実走行距離は40km前後になるようですが、乗車する方の体重、バッテリーの充電状態、天候、路面状態、坂の起伏状態等により大きく異なります。また冬季機関はさらに2割程度走行距離が落ちます。ご自分の環境に合わせた走行距離を把握して走行してください。
5 .バッテリーの残量は、わかるのですか?
はい。バッテリーの残量メーター(電圧計 満充電69V前後、充電必要電圧57V前後)がありますので、減り具合がわかります。但し機種により数字やグラフといった表示は異なります。
6 .ガソリン代に比べて電気代は高いのですか?
大変安いです。1km走行で、佐吉は1円と伊達な奴で2円とバス代より安いです。
7 .バッテリーの交換時期はどのくらいですか?
300~500回充放電、約2~3年が目安となっております。鉛バッテリーは継ぎ足し充電に非常に優れていますから、残量が「0」になる前に、充電することをお勧めしています。
8 .いつ充電すれば良いのですか?
いつ充電しても問題ありません。鉛バッテリーはリチウムイオン電池と同様に繰返し充電に優れた電池ですから、残量を気にせずにいつでも充電できます。大事に長く良い状態で使用していただくには、長期に渡って乗車しない時でも、1ヶ月に1回以上は充電したほうが、電池の電圧を下げる事無く、いつでも軽快に乗車することが出来ます。例えば、自動車でも3ヶ月動かさないとバッテリーがダメになります。
9 .どうやって充電するのですか?
1.キースイッチで車両の電源を切ります。2.充電用コードを家庭用の100Vコンセントに指し込みます。3.充電プラグ3Pを車両コンセントに差し込みます。充電器についている赤いランプが青に代わったら充電完了です。過充電防止装置が付いておりますので、電池が満充電になると充電を停止します。お出かけから帰ってきて、差し込んで、外すのを忘れても安心です。
10 .バッテリーは取外して、充電できますか?
当社の電動バイクは鉛バッテリー60V-20~40Ahを使用しています。その重量は35kg以上です。外して、充電することは可能ですが、重くて現実には無理です。リチウム電池になると可能性があります。リチウムバッテリーは鉛の重量の3分の1以下ですので、脱着して室内で充電可能です。
まめ吉や海神は脱着式のリチウム電池を採用してます。
11 .充電のやり過ぎは、無いのですか?
充電器には、過充電防止装置が付いています。充電をしたまま忘れても、充電が完了すると自動で充電を停止します。
12 .バッテリーの廃棄はどうするのですか?
使用済みのバッテリーはリサイクルとして使用します。当社の取扱店では、引取無料で当社電動バイクのバッテリーを引き取ります。
13 .走行途中でバッテリーがなくなったら?
お出かけの途中でバッテリーがなくなったら充電が困難です。運転開始前に必ずバッテリー電圧を確認してください。尚、JAFに加入している場合は、無料でご自宅や修理工場まで運んでくれます。(ただし距離制限がありますのでJAFにお問合せください。)
14 .予備バッテリーはないのですか?
オプション設定となりますので、モービルジャパン又は販売店にお問い合わせください。
15.自動車や発電機で充電できますか?
家庭用AC100V電源(商用電源)からの充電を推奨いたします。
他からの充電はバッテリーおよび充電器、車両本体の保証外となります。
16 屋外で充電は雨が心配ですが?
充電は、車両側コンセント、100V側コンセントが雨に当たらない方法で充電してください。
車両本体は雨に濡れても大丈夫です。
17.スイッチを切り忘れたら、放電しますか?
放電します。走行後は電源を切り、防犯のために施錠をし、充電しておくことを推奨いたします。
また、長期間乗らないときは、車両内部のブレーカーをOFFにしてください。1ヶ月に1度くらい充電しないと、バッテリーが極端に劣化します。
18.最高速度はどのくらいですか?
機種により異なりますが、最高速度は50km/h以下に設定しています。
19.坂道が多いところに住んでいます。どれくらいまで登れますか?
登坂の能力は乗車する方の体重や荷物の重量、バッテリー、路面、天候の状態により大きく変化します。実走行では55kgの方で15度の坂まで登ることが出来ます。ただし、登坂の距離、風の状態により、走行速度が落ちます。
20.坂道は走行距離に影響しますか?
走行距離、走行速度に影響します。
21.雨や雪の中でも乗れますか?
雨天、積雪時の通常走行であれば可能です。水溜り、ぬかるみ、積雪でスリップしないようにご注意ください。冬の期間は50ccバイク用のスノータイヤが使用できます。詳しくはモービルジャパン又は販売店へお問い合わせください。
22.モーターの寿命はどのくらいですか?
当社のモーターはブラシレスのため、メンテナンスが不要です。中国では10年以上使用している例が多くみられます。
23.リーントライク(海神)とホンダジャイロ、キャノピーとの違い
同じように車体が傾く車両ですが、登録的には海神は軽2輪登録で、ジャイロ、キャノピーは原付バイクです。ですからジャイロは速度30km/h規制と2段階右折が必要となります。またヘルメットも必要です。海神は軽2輪登録ですので、速度制限はありませんし、2段階右折もなく、普通車両と同じ運転方法になります。また、法的にはヘルメットの着用義務はありませんが、安心のためヘルメットを着用しましょう。
構造的には海神は後輪のリーンシステムにより、車体全体が傾き、後輪との一体性があります。ジャイロは運転席だけが傾き、後輪部分は傾かないのでカーブ時には体重移動の違和感が生じます。